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中外製薬の中の人

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DXをリードする社員インタビューをまとめています。
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記事一覧

DX銘柄プラチナ企業が実践するマネジメント層向けDX研修コンテンツ成果!

こんにちは、CHUGAI DIGITALです。 中外製薬のデジタル人財を体系的に育成する仕組みである「CHUGAI DIGITAL ACADEMY」は、デジタルリテラシー向上や専門スキル研修など様々なコンテンツを提供してきましたが、昨年よりマネジメント層(部長・マネジャー職の社員)に特化した短期特別コンテンツを開講しました。なぜ新たに、マネジメント層向けコンテンツを企画したのか。研修の内容、受講者の変化、組織全体のDXを推進する上で必要なマネジメント層のあるべき姿について、研

デジタルを活用し実験自動化 新薬創出プロセスを革新する、中外製薬のラボオートメーション

こんにちは、CHUGAI DIGITALです。ロボティクスやAIを活用して実験を自動化するラボオートメーションは、中外製薬の創薬研究を加速する基盤技術の一つです。「私がラボオートメーションをやっていると言うと、既に出来上がった自動化装置がどこかにあり、それを導入して動かす人だとイメージされるのですが、全く違うんです。」と語るのは、研究本部バイオロジー基盤研究部の須山です。「当社の創薬研究に最適化した実験自動化システムは日々の業務プロセスの見直しと改善の積み重ねによって作り上げ

研究所発のPython学習プログラムPyZAP(パイザップ) ウェットとドライの研究を橋渡しし、研究開発力の底上げに挑む!

こんにちは、CHUGAI DIGITALです。 がん、バイオ医薬品に強みをもち、研究開発型の企業として世界最先端の創薬技術力をもつ中外製薬。2023年4月には新たな研究開発拠点として「中外ライフサイエンスパーク横浜」が本格稼働し研究員が日々、研究開発に従事しています。この研究所で昨年より運用がはじまったのが、「PyZAP(パイザップ):chugai Pythonista RISE UP program」と呼ばれる学習プログラムです。PyZAPは現場の若手研究員の声で生まれた活

未経験からデジタルプロジェクトリーダーへ 中外製薬のデジタル人財育成プログラムでリスキリングした社員3名の活躍

こんにちは、CHUGAI DIGITALです。 中外製薬では、データサイエンティストをはじめとするデジタル人財を体系的に育成する仕組みとして、「CHUGAI DIGITAL ACADEMY(以下、CDA)」*1 を2021年より開講しています。 CDAではスタッフからマネジャー層、経営層までを対象に複数のコースを提供しています。 スタッフが対象のフラッグシッププログラムとして「データサイエンティスト育成コース(DS)」と、「デジタルプロジェクトリーダーコース(DPL)」があ

デジタル戦略推進部 2年目データサイエンティスト 「ビジネス×データサイエンス」で新しい価値を生み出す

こんにちは、CHUGAI DIGITALです。 中外製薬の全社DXをリードするデジタル戦略推進部で、全社横断の高度解析業務、データサイエンスの企画推進、解析要素技術の調査・検証などを担うのが、データサイエンスグループ(以下、データサイエンスG)です。今回は、データサイエンスGの若手社員3名にインタビュー。入社のきっかけ、担当業務と今後のキャリア、「ビジネス×データサイエンス」で新しい価値を創造するために注力すること、中外のデータサイエンティスト職に関心を持つ皆さんへのメッセー

薬を使った、治った、だから効いた、の「3た論法」にご用心

こんにちは、CHUGAI DIGITALです。 「薬を使って治ったからといって、その薬が効いたとは限りません」と言うと、ちょっと意外に思われるかもしれません。しかし、「使った、治った、だから効いた」という考え方は「3た論法」とも呼ばれ、誤りであることが医療業界の共通認識となっています。 なぜ「3た論法」は危ういのか? そして、製薬会社はどのように医薬品の効果を検証しているのか? 「宇宙怪人しまりす 医療統計を学ぶ」のアニメ化に参画し、普段は臨床開発本部で統計解析に従事する松

中外製薬の社員が「宇宙怪人しまりす」をアニメ化した理由

こんにちは、CHUGAI DIGITALです。 突然ですが、皆さんは「宇宙怪人しまりす」というキャラクターをご存知でしょうか? しまりす君は、京都大学で医療統計学の教授をされている佐藤俊哉先生の著書に登場する、知る人ぞ知る存在です。今年、中外製薬は「宇宙怪人しまりす 医療統計を学ぶ」(全9話)から6話までをアニメ化し、公式YouTubeチャンネルに公開しました。 この企画をリードしたのは、臨床開発本部で統計解析を主務とする大澤志乃。普段は広報活動とは縁遠い社員が、なぜ「宇

入社3年以内のデータサイエンティストが本音で語る「中外製薬で働いて気づいたこと」

こんにちは、CHUGAI DIGITALです。中外製薬はヘルスケア産業のトップイノベーターになるべく、新成長戦略「TOPI 2030」のキードライバーの1つとしてDXを掲げ、デジタル人財、中でもデータサイエンティストの採用・育成を強化しています。今回のnoteでは、データサイエンティストとして活躍する入社3年以内の新卒・キャリア採用の社員3名に、仕事の内容や専門性を活かした働き方、キャリアアップについて聞きました。 森 啓太:2021年新卒入社。研究本部創薬基盤研究部マシン

「患者さんにとって本当に価値ある情報を迅速に届けたい」医薬品の適正使用推進の要、「副作用データベースツール」に携わるデータサイエンティストと企画担当者に聞く、当社の医薬安全性の取り組み

こんにちは、CHUGAI DIGITAL です。医薬品の研究・開発・製造・販売を行う当社にとって、医薬品の副作用に関する情報は大変重要です。医薬品は必要なところで効果的に働くだけでなく他のところにも影響をあたえることがあり、通常の用量で発現する有害かつ意図しない反応が「副作用」と呼ばれます。今回のnoteでは、当社の「副作用データベースツール(以下、副作用DBツール)」開発・運用メンバーにインタビューし、製薬企業による医薬品の適正使用の推進に向けた取り組みの1つをご紹介。当社

VR分子モデリングシステムで研究員のインスピレーションを刺激。創薬化学研究部が追求する薬の候補の化合物デザインとは

こんにちは、CHUGAI DIGITALです。中外製薬の創薬研究では、タンパク質の立体構造に基づく化合物デザイン(SBDD, Structure Based Drug Design)を重視し、精緻なデザインの追求によって質の高い新薬候補化合物の創製を目指しています。今回は、分子やタンパク質の化学構造を3Dで可視化するバーチャルリアリティ(VR)アプリケーション導入をリードした研究本部の荒川晶彦に、VR導入の理由、VRに対する期待、中外製薬のSBDDの強みや研究カルチャーについ

アパレル業界から中外製薬へ転職したインフラエンジニアが解説|CCI(Chugai Cloud Infrastructure)構想とは

こんにちは、CHUGAI DIGITALです。中外製薬のDXにおいて、次期ITインフラの目玉となるべく始動したCCI(Chugai Cloud Infrastructure)構想。全社共通のクラウド基盤として、CCIは2023年度中のサービスインを目指しています。このCCIプロジェクトの戦略策定をリードするのが、キャリア入社のインフラエンジニア、横田大典(中外製薬デジタルトランスフォーメーションユニット ITソリューション部)です。インタビューでは、横田が中外に転職した理由、

参加社員約9割のDX取組み意識が向上。中外流、ボトムアップの公募制のアイデア実現プログラム『DIL』。挑戦者のDXにかける想いとビジネス課題解決への期待。

こんにちは、CHUGAI DIGITALです。 中外製薬には、参加社員の約9割が「DXにおける自発的な変革意欲の向上につながった」と回答する、すべての社員が参加可能な新規アイデアの実現を支援する制度Digital Innovation Lab(DIL)があります。①社員がデジタルを活用したビジネス課題の解決や新規ビジネス創出に関するアイデアを提案し、②事務局で迅速に審査を行い、③PoC(Proof of Concept:概念実証)を進め、④本番開発を目指すプログラムです。職

中外製薬のCEOとDXユニット長が語る、リアルワールドデータ(RWD)活用で実現したいヘルスケアの未来

こんにちは、CHUGAI DIGITALです。今回は、日経ビジネス電子版 Specialに掲載された対談記事の紹介です。 日経ビジネス電子版 Special|記事の内容 代表取締役社長 最高経営責任者の奥田修と、執行役員デジタルトランスフォーメーションユニット長の志済聡子が中外流DX、産官学を巻き込んだRWD活用の戦略と意気込みを語ります。 【対談テーマ】 ヘルスケア産業界におけるDXの現状 CHUGAI DIGITAL VISION 2030の実現に向けた取組み

中外製薬のサイエンティフィッククラウドCSIを活用したアプリケーション内製体制「tech工房」の挑戦

こんにちは、CHUGAI DIGITALです。当社の全社クラウド基盤・高度解析インフラ構築の事例としてサイエンティフィッククラウド「CSI」について以前、記事で紹介しました。今回は、このCSIを活用したアプリケーション開発の内製体制「tech工房」について、立ち上げの背景、課題と解決方法、今後の展開など、デジタル戦略推進部デジタル基盤グループの田畑佑樹がお話しします。 はじめにはじめまして、デジタル戦略推進部デジタル基盤グループの田畑佑樹と申します。私は2020年に中外製薬