はじめまして CHUGAI DIGITALです
はじめまして。中外製薬株式会社 デジタル戦略推進部です。
中外製薬は、患者さんのために革新的な医療用医薬品を研究開発する製薬会社です。このたび、”CHUGAI DIGITAL”というアカウントでnoteをはじめます。
CHUGAI DIGITALとは:
中外製薬のデジタル活動を総称したもので、特定の組織を指すものではありません。中外製薬は、バイオをはじめとする独自のサイエンス力・技術力に最先端のデジタル技術を掛け合わせることで、自らのビジネスを変革し、社会を変えるヘルスケアソリューションを提供します。
そもそも中外製薬ってどんな会社?
中外製薬の本社は東京の日本橋にあります。
創業は1925年ですので、あと数年で100周年を迎えます。
約100年の歴史のなかで最も大きな転換点のひとつが、2002年に開始したロシュ社との戦略的アライアンスです。
ロシュはスイスに本拠地を置くヘルスケア企業で、2019年の製薬企業売上高ランキング世界トップです。そのロシュが当社株式の過半数を保有しています。当社はロシュ・グループの一員でありつつ、社名は「中外製薬」のまま上場企業として自主経営を維持しているため、ユニークなM&A事例として業界紙や経済ジャーナル等に取り上げていただくことがあります。
また、中外製薬は昭和から平成にかけては殺虫剤や栄養ドリンクなどの一般用医薬品を扱っていたこともありますが、現在は医療用医薬品に注力しています。医療用医薬品とは医師による処方が必要な薬のことで、当社はがん患者さんの治療薬において、国内トップシェアを有しています。
詳しい説明はこちらをご覧ください。
中外製薬がデジタルに取り組む理由
一般的に、製薬会社が新しい薬をつくるのには膨大な時間(9年以上)とコスト(数千億円)がかかっています。さらに、研究段階の薬のタネが患者さんに届けられる新薬となる開発成功確率は年々低下し、開発コストも増加傾向にあります。
新薬開発の成功確率とスピードを上げる、同時に開発コストを下げる、そのために必要な技術はすべて取り入れる。これが、中外製薬がデジタルに取り組む理由の一つ目です。
当社は、AIなど最先端のデジタル技術の活用によって、健康や疾患に関わる多様かつ大量のデータを取得・解析し、新薬開発のプロセスを革新していきます。
二つ目の理由は、当社が実現したい、「患者さんに寄り添う医療」を追求するためにデジタル技術が重要だからです。
中外製薬は患者さん一人ひとりの遺伝子情報などに合わせて治療方針を立てる「個別化医療」のパイオニアでもあります。DNAやゲノムのデータ、臨床現場のリアルワールドデータ、デジタルバイオマーカー等の複数のデータを組み合わせて解析し、より深く患者さんを理解する医療はどうあるべきか、研究・開発しています。そのために欠かせないのも、デジタル技術です。
CHUGAI DIGITALでnoteをはじめる理由
noteの記事制作を担当するデジタル戦略推進部は、2019年10月に立ち上がった新しい部署です。全社からITのスペシャリスト、ビジネス部門のリーダーらが集まり、製薬企業のバリューチェーンをカバーする多種多様なキャリアと専門性を持つスタッフが、全社横断的にデジタルトランスフォーメーション(DX)を推進しています。
そして、中外製薬が「社会を変えるヘルスケアソリューションを提供する」ためには、さらに新しい仲間が必要です。
しかしながら、デジタル技術を駆使するデータサイエンティストやAI開発者にとって、当社のような歴史ある製薬会社は魅力的な職場と捉えられていない、バイオの知識や経験がないことで壁を感じてしまう、といった声もあるようです。
そこでnoteでは、中外製薬で実際に働く社員の声や研究開発の様子をお伝えし、当社がどのようなデジタル技術やデータを扱っているのか、どこに仕事の面白さや苦労があるのかをお伝えしていきます。
中外製薬のデジタル技術への取り組みや、患者さんに革新的な薬を届けるための想いを、未来の新しい仲間やパートナー企業にも知ってほしい。
これがCHUGAI DIGITALでnoteをはじめる理由です。
どうぞよろしくお願いいたします。