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人事部長に聞く、中外製薬が求めるデジタル人財像

こんにちは。CHUGAI DIGITALです。
中外製薬では人材を「人財」と表記します。これは「人は企業を成長・発展させるかけがえのない財産」とする、創業当初からの考え方に基づいています。 

今回は中外製薬が求める人財像や、DXによる人事戦略の変化をテーマに執行役員 人事部長の矢野嘉行に話を聞きました。

矢野 嘉行(執行役員 人事部長)
入社以来、営業本部・国際事業部・フランス駐在・経営企画部・調査部とビジネス畑を歩み、2016年より人事部長。

中外製薬の人財の特色は?

矢野:実際の採用面接においてよく聞かれる質問です。患者志向、フロンティア精神、そして誠実。これらミッションステートメントに掲げる3つの価値観に強く共感する人財が集まっています。特に患者志向については、日本だけではなく世界の患者さんに貢献したいという強い想いを持ったメンバーが多いです。 

また、スイスのロシュ社と戦略的アライアンスを開始してからの約20年間で、外資系と内資系のハイブリッド型のカルチャーが育まれているのも現在の中外の特徴だと思います。個々人能力を発揮しつつも個人プレーに走るのではなく、仲間とのチームワークを大切にするのがその一例です。

求める人財像は?

矢野:当社は2021年の2月に「TOP I 2030」という新しい成長戦略を発表しました。ヘルスケア産業を取り巻く外部環境がめまぐるしく変化するなか「世界のトップイノベーターになる」という非常に高い目標を掲げました。

 この高い目標を実現するために必要なのは「自律人財」、より具体的には「人から指示される前に自分で考えて課題を見つけ、戦略を立てて周囲を巻き込んで率先して行動する人財」だと考えています。

 これは新たに入社される方に対する期待であるだけでなく、いまいる社員に対する期待でもあり、我々自身も変わる必要があります。

人事から見たDXの潮流とは?

矢野:社員の働き方、採用や育成など、わずか数年の間に人事の仕事も様変わりしました。これまでの延長線上で発想していては、人事部は存在意義を失いかねないという危機感を持ちました。

 当社においては、デジタルトランスフォーメーション(DX)はTOP I 2030のキードライバーの1つと位置づけられ、オフィシャルに「全社ごと」になりました。人事部では人を起点にどのようにDXを遂行するかを考えています。

 DXを進める上で大切なことは、ビジネス部門のニーズとデジタル技術をどのように融合させるか、戦略的に考えながら進めることです。そのために必要な人財とスキルセットを定義し、全社における現状を可視化し、目指す姿との乖離を見極め、バックキャストで強化に取り組んでいます。

中外製薬が求めるデジタル人財像とは?

矢野:一口にデジタル人財と言っても、そのなかには多様な職種が含まれます。共通するのはデジタルで新しい価値をつくっていこうという想いと志向を持っていることです。これが一番大事なポイントだと思います。データサイエンティストであっても、あるいはデジタルプロジェクトのリーダーであっても「こういうことを実現したい」という夢と目標を持ち、失敗にもひるまずに乗り越えられるバイタリティが重要です。

デジタル人財の強化は社外からの採用と社内での育成の両輪で進めています。社内にまだないスキルやバックグラウンドを持った高度専門人財を社外から獲得するとともに、2021年4月にはCHUGAI DIGITAL ACADEMY(CDA)という育成プログラムを立ち上げ、社内人財の育成にも力を入れています。

デジタル人財の獲得競争が激化する中、採用の進捗は?

矢野:デジタル人財の応募者数と採用者数はこの2年間で著しく増えています。 

ひとつには、我々が本気でDXに取り組み、本気で変わろうとしていることを社外、特に他業種の方々に対して発信し続けていることが大きいと思います。メディアの取材やセミナーでの講演など、トップマネジメントを筆頭に幅広い部門の社員がデジタルの取組みについてワンボイスで語っています(CHUGAI DIGTAL VISION 2030)。面接時に「noteを読んだ」と言っていただくことも増えています。 

人事部でも他業種での知識や経験を持ったメンバーを新しく迎え、リファラル採用やカジュアル面談、イベント型採用など、新たなアプローチを取り入れています。キャリア採用に関して、これまでは同業他社からの転職がほとんどでしたが、他業種から入社する社員が増え、いまではキャリア採用全体の3割を占めています。 

配属された新しいメンバーが即戦力として活躍している話を聞くのはうれしいものです。冒頭で、中外製薬のよさのひとつとしてチームワークを大切にすることを挙げました。他業種から加わったメンバーが存分に力を発揮してもらう上でも、互いをリスペクトし、切磋琢磨するチームワークが欠かせません。これからますます面白い会社になっていくと思います。

人事部のキャリア採用担当者のインタビューに続きます


 


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